熱中症は水を飲むだけじゃダメ!?重症度別の症状と正しい予防法

みなさん、ガラブワナークサン!今回は「世界で最も暑い国」といわれるアフリカのジブチ共和国の言葉であいさつです!
ジブチ共和国は気温50℃はざら、最高気温は71.5℃を記録したことがあるほど暑―い国。
気温70℃超えって想像できないですね…きっと「暑い」を通り越して「熱い」のではないでしょうか。
ところで日本も、毎年のように最高気温が更新されております。暑いときに注意したいのが、熱中症です。今回は、熱中症っていったいどんな状態?という疑問や、対応・予防方法について解説していきます。

熱中症について知ろう

熱中症の定義

熱中症とは、体内での熱の産出と熱の放散のバランスが崩れて、体温が著しく上昇した状態のことをいいます。

肥満の人、ふだん運動をしていない人、小さい子供、高齢者は特に熱中症になりやすいといわれています。

注意が必要な時期

熱中症での死亡率は、最高気温が30℃を超えるあたりから増え始め、発症率は梅雨明け直後がピークです。梅雨明けに発症率が高いのは、暑熱順化(体が熱さになれること)が十分でないことが関わっています。

どういった症状がでる?

症状としては失神(立ちくらみ)、生あくび、大量の発汗、 強い口渇感、筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り)、 頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、意識障害、痙攣、せん妄(一時的な混乱状態)、小脳失調、高体温等があります。

重症度別にこれらの症状を見ていきましょう。

Ⅰ度(応急処置とみまもり)
めまい、熱失神(立ちくらみ)、大量の発汗、生あくび、筋肉痛・熱けいれん(全身性でなく、ふくらはぎがつる、こむらがえりのこと)。また意識障害はみられない。
Ⅱ度(病院での処置が必要)
頭痛、吐き気・おう吐、倦怠感(力が入らない、ぐったり)、集中力低下。
Ⅲ度(入院が必要)
意識がない、けいれん、歩けない、高体温、発汗停止、肝臓・腎臓の機能障害、DIC(血液凝固異常)。

熱中症の対処法

熱中症かなと思ったら

まずⅠ度の症状がみられる場合は、涼しいところに移動させ水分の補給を行います。
そして、環境調整(涼しくする)と水分補給で体調が改善するかみまもります。改善しない場合はⅡ度と同じ対応となります。
Ⅱ度とⅢ度の熱中症は医療機関での処置が必要です。またⅢ度かどうかの判断は救急隊員や医療機関で行われます。
意識がはっきりせず自分で水が飲めない、また吐き気があるときは水分をとってもおう吐してしまうこともあるので病院で点滴が必要です。
なので、ぐったりして動けなくなっている時や、意識がもうろうとしている・すでに意識がない場合はすぐに病院に搬送しましょう。

熱中症を早い段階で発見・対応することは、命を守るためにとても大切です。
さらに熱中症を予防することはもっと大切です。次は、熱中症を予防するために大事な水分補給についてみていきます。

水を飲んでも熱中症予防にならない?

みなさん熱中症対策には、水よりスポーツドリンクなど塩分の含まれている飲み物がいいというのは聞いたことがありますよね。でもどうして、水ではダメなのでしょうか。

それは体内の浸透圧が関わっています。
体内の塩分濃度は常に一定になるように調整されています。人間の体液は0.9%の濃度に保たれています。

塩分を摂取せず、水のみが体内に入ってくると、体内の塩分濃度が下がります。つまり体液が薄くなるわけです。体液が薄くなると、身体は体液をいつもの濃度に戻そうとします。塩分は補給されていないので、水をからだから排出して塩分濃度を0.9%に近づけようとします。
つまり、塩分を補給せずに水だけ飲んでもすぐにおしっことして出してしまうので、けっきょく身体の中の水分は増えないままとなるのです。

さらに汗の成分は、水と塩分なので体を冷やすためにも水+塩分の補給が必要となります。

水分と電解質の摂取方法

おススメの飲み物

熱中症対策としては、経口補水液がおススメです。経口補水液が飲みにくい方は、スポーツドリンクでもかまいませんが、スポーツドリンクは塩分があまり多くないわりに糖分が高い傾向にあります。正直私はスポーツドリンクはジュースだと思っているので、あまり飲みません。せっかく水分と電解質を補給できても、やはり血糖が気になるので。
食事で塩分をとるようにするか、スポーツ等で普段よりさらに汗をかくときは経口補水液にします。

アルコールはNG!

またアルコールは脱水を加速させるので、大量に汗をかいたときや炎天下での作業後などの飲酒は避けたほうがいいです。
飲酒で脱水傾向となる理由は二つです。
一つは、アルコールの利尿作用。ビールを1ℓ飲むと、1.1ℓの水がおしっことして出ていくといわれています。飲めば飲むほど水分出納はマイナスになってしまいます。
二つ目は、アルコールを代謝したときに発生するアセトアルデヒドを分解する際に水が失われるからです。
このダブルパンチにより、飲酒後は脱水になりやすいわけですね。

スポーツやサウナの後に冷えたビール…めちゃくちゃおいしいですよね!おいしいですけど、まずは水分と電解質を補給してからにしましょう!私もこころがけます(笑)

まとめ

水は栄養の運搬や、老廃物の排泄、代謝など生命維持には欠かせないものです。
熱中症は重症となれば命に関わることもありますが、自分で予防できるものです。こまめな水分と塩分の摂取心がけてくださいね!

参考URL

熱中症診療ガイドライン2015
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/heatstroke2015.pdf

熱中症環境保護マニュアル2018
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_full.pdf